内と外 Uchi and soto

自分の属する集団とそれ以外を分ける境界線。別称:ウチとソト、内輪、身内。

どの社会にも内集団はあります。日本では、その境界が言葉遣いと振る舞いの中にはっきりと表れます。「内」は自分の家庭、チーム、会社といった内側の世界であり、「外」はそれ以外のすべてです。内の相手にはくだけた話し方をし、悩みを打ち明け、外の相手に対しては自分の側について謙譲語を使います。外の相手には丁寧に接し、身構え、何を明かすかに慎重になります。

この境界は文脈によって動きます。社内では自分の部署が内で、他部署は外です。顧客と接するときは、会社全体が内になります。社会人類学者の中根千枝は『Japanese Society』(1970年)で、日本の集団は職業などの共通の「資格」よりも、人が所属する「場」、とりわけ勤め先によって規定されると論じました。会社勤めのエンジニアが、他社のエンジニアよりも自分の会社に強く帰属意識を持ちうるのはこのためです。

実務上の帰結として、信頼は肩書によって与えられるのではなく、集団の内に入ることで得られるものです。新しく加わった人は、どれほど上位の役職であっても外から始まります。海外本社もまた、多くの場合そうです。

外資系企業にとってのポイント

出典

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