日本のエグゼクティブ採用 実践ガイド

The Hardest Market in the World

An Insider's Guide to Winning the War for Talent in Japan

なぜ、グローバル企業の採用の常識は日本で通用しないのか。

外資系企業が日本で経営幹部を採用しようとすると、本国では当たり前のやり方がことごとく裏目に出ます。本書は、その背景にある市場の構造と文化を解き明かし、実際に採用を成功させるためのフレームワークを示します。

著者 Yan Sen Lu(ヤンセン・ルー) Makana Partners創業者・代表取締役

書籍『The Hardest Market in the World』の表紙(著者 Yan Sen Lu)
本書は英語で書かれています

平易な英語なので、ビジネス英語を読める方であれば無理なく読み進められます。

Who This Book Is For

日本での採用がうまくいかない。
その理由を言語化したい方へ。

「東南アジアに新しい市場を開くほうが、東京でディレクター職をひとり採用するより早い」──日本の人事責任者なら、一度はそう感じたことがあるはずです。日本の採用市場では、準備がすべてを左右します。本書は、文化的なコード、構造的な現実、そしてこの市場で採用を成功させているサーチファームが実際に使っているフレームワークを、具体的に解説します。

外資系企業のCHRO・人事責任者

日本の人材戦略を担い、「なぜ日本の市場は他と違うのか」を理解していないエージェントに不満を感じている方。

カントリーマネージャー・地域統括CEO

日本の経営チームを組成するなかで、理由の見えないまま止まってしまうサーチに時間とコストを費やしている方。

タレントアクイジションの責任者

外資系企業の日本法人で採用を担い、内定辞退、カウンターオファー、候補者からの音信不通に悩んでいる方。

エグゼクティブサーチのプロフェッショナル

日本市場に新しく参入した方、または18年にわたる実際の採用実績から生まれたフレームワークで実務を磨きたい方。

Inside the Book

3部構成・全12章

第1部では日本の採用市場を形づくる構造と文化を、第2部では実際にサーチを成功させるための実務のフレームワークを、第3部では組織を動かす方法と、世代交代やAIがもたらす変化を扱います。各章の英語の原題も併記しています。

Part I

市場を知る

The Landscape
01

なぜ日本では、採用の常識がすべて覆されるのか

Why Japan Breaks Every Rule You Know About Hiring

終身雇用、年功序列、バイリンガル人材の不足──サーチが始まる前から外資系企業をつまずかせる、構造的な現実。

02

日本の人材危機

Japan's Talent Crisis

人口減少は、もはや避けられない前提です。出生率1.1、2011年から続く人口減少、限られたシニアのバイリンガル人材。今後10年、日本で採用する人にとって何を意味するのか。

03

ゲームのルール──日本の労働慣行を理解する

The Rules of the Game: Understanding Japan's Labour DNA

労働法、規制の運用、そして雇用主と従業員のあいだの暗黙の契約。何が許され、何が普通で、何が問題になるのか。

04

外資系のパラドックス

The Gaishikei Paradox

外資系企業が日本の優秀な人材を惹きつけると同時に遠ざけてしまう理由。リスク回避、評判、家族の事情が、最終段階で有力な候補者をためらわせる。

Part II

実践する

The Playbook
05

広告が信頼されない市場での採用ブランディング

Employer Brand in a Market That Doesn't Trust Advertising

アルムナイのネットワーク、リクルーターとの関係、経営陣の存在感。候補者を実際に動かすチャネルを通じて、日本で本物の信頼を築く方法。

06

日本の面接を読み解く

Decoding the Japanese Interview

候補者の合否を決める暗黙のルール、ハイコンテクストなシグナル、合意形成の力学。そして、すべてを変えるひとつの質問。

07

オファー段階の落とし穴

The Offer Minefield

報酬設計、カウンターオファー、退職までの期間、そしてクロージング。日本のサーチの多くが崩れるこの段階を、どう乗り越えるか。

08

Makanaメソッド──プロキシミティ・パイプライン

The Makana Method: The Proximity Pipeline

Active、Engaged、Passive、Dormant、Coldの5段階で候補者との関係を適切な頻度で管理する、Makana Partners独自のフレームワーク。

09

候補者に合わせて役割を設計する──逆算型のポジション設計

Match the Role to the Candidate: The Reverse-Engineered Role

グローバルの要件書が描く「ユニコーン」ではなく、日本で実際に採用できる人材を起点にサーチを設計するフレームワーク。そして、この方法を使うべきでない場面。

Part III

長期戦に備える

The Long Game
10

組織を動かす

Moving the Room

本社の望む方向に動かない日本の組織を変えようとする、地域・グローバルの経営者へ。実際の影響力の地図を読み、根回しをリーダーシップの手段として使い、理想ではなく今ある経営チームとともに進む方法。

11

日本の人材の未来

The Future of Talent in Japan

人口動態の変化、世代交代、そしてZ世代が日本の職場に持ち込む新しい期待。

12

AIはサーチ業界をどう変えるのか、そして何を変えられないのか

How AI Is Changing the Search Industry — and What It Cannot Change

自動化が得意なこと、ハイコンテクストな市場で失敗すること、そして機械が業務の基盤を担うにつれて、人間のリクルーターの役割がむしろ大きくなる理由。

Praise

推薦の言葉

日本で20年以上人事に携わってきましたが、自分たちの採用市場がこのような視点で語られるのを見たのは初めてです。ほぼすべてのページにある洞察が、よく知っているつもりだった市場への理解を深めてくれました。日本を理解しようとする海外のリーダーにはもちろん、自分たちの市場をより高い解像度で見たい日本の人事実務家にも、自信を持って薦めます。

永島 寛之HRストラテジー&テクノロジー アドバイザー/トイトイ合同会社 代表取締役CEO

本書は、日本の人材市場を「ソーシングの問題」から、信頼・関係性・意思決定によって形づくられる「参加の仕組み」へと捉え直します。リーダーにとっての本当の価値は、日本での採用の成功とは人材を見つけることではなく、人材が関わりたくなる条件を設計することだと気づける点にあります。

籾山 直威HRリーダー

人材は常にビジネスの成否を分ける要因であり、文化的な複雑さと人材の希少性が重なる日本では、その重みがいっそう大きくなります。20年にわたる経験をもとに、ヤンセン・ルー氏は人材獲得競争に勝つための、実践的で使える知見を示しています。

Dave Ulrich(デイブ・ウルリッチ)ミシガン大学 名誉教授/The RBL Groupパートナー

推薦文は英語の原文を翻訳したものです。原文は 英語版のページ でご覧いただけます。

Yan Sen Lu(ヤンセン・ルー)

About the Author

Yan Sen Lu(ヤンセン・ルー)

2006年に来日し、20年以上にわたり日本を拠点に活動。ビジネスと文化が交わる場所で、人と深く関わる仕事としてエグゼクティブサーチを選び、18年にわたり経営幹部層の採用に携わってきました。

エグゼクティブサーチとタレントアドバイザリーのブティックファーム、Makana Partners の創業者・代表取締役。日本とアジアにおけるシニア・経営幹部層の採用を専門としています。

フォーチュン500企業から急成長中のスタートアップ、PE投資先企業まで、営業・マーケティング・人事・経営全般のリーダーシップチームづくりを支援。深い文化理解と、AIを活用した厳密なサーチ手法を組み合わせたアプローチを特徴としています。

マクマスター大学 心理学部卒(BSc Psychology)。

Get the Book

日本の採用市場を理解するための一冊

¥1,500〜

電子書籍・Kindle版・ペーパーバック(いずれも英語)

電子書籍を購入する

Amazonでも販売中:Kindle版ペーパーバック