職能資格制度 Shokuno shikaku seido

日本の伝統的な賃金を支える、能力基準の等級制度。別称:職能等級、職能資格。

この制度では、二つの序列が分かれています。一つは資格(等級)で、会社が判断する従業員の職務遂行能力を表します。もう一つは役職で、課長や部長などです。賃金は資格に連動します。役職が変わらなくても資格は上がり得ますし、役職には通常、一定以上の資格を持つ者しか就けません。

この考え方は1969年、当時の経営者団体である日経連が能力主義管理に関する報告を公表したことで示されました。時代にも合っていました。企業は急成長していましたが、役職の数は人員の増加ほど増やせず、資格の序列によって部署を新設せずに昇格・昇給させることができたのです。理屈の上では能力に報いる制度でした。しかし実際には、能力は経験とともに蓄積し、低下するとはほとんど判断されないものとされたため、資格は勤続年数に連動し、降格はまれで、賃金は年齢とともに着実に上がりました。

1990年代以降、企業は人件費の抑制を図り、まず成果主義賃金、その後は役割等級やジョブグレードを導入しました。現在の制度の多くは折衷型で、新しい名称の下に従来の資格の論理が残っていることも少なくありません。

外資系企業にとってのポイント

出典

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