日本のオフィスは伝統的に大部屋で、机を島型に並べ、その先頭に課長が座ります。島から離れた窓際の席は、仕事の流れの外にありました。この光景が、昇進を見送られたり役職を外されたりして、肩書きと給与はあるものの、ほとんどすることのない社員の呼び名になりました。俗語辞典はこの言葉の起源を1977年の新聞コラムに求めており、1978年に日本経済新聞の働き方に関する連載で使われて流行語になりました。
この現象には構造的な原因があります。高度成長期、大企業は大量の新卒を採用し、年功で昇進させました。成長が鈍化すると、管理職の年齢に達した人の数が管理職のポストを上回りましたが、解雇は現実的な選択肢ではありませんでした。余剰の管理職を雇い続けることは、終身雇用の代償でした。
この言葉は、社員を退職に追い込むための「追い出し部屋」とは異なります。窓際の社員は狙い撃ちにされるのではなく容認されている存在で、中にはこの状況にひそかに満足している人もいます。今日ではこの言葉は緩やかに使われ、役職定年で現場のポストを失った大勢の50代を指すこともあれば、競争するより流していたい人が自嘲気味に使うこともあります。
外資系企業にとってのポイント
- レッテルですぐに切り捨てない。 第一線から外された候補者は、能力がないのではなく、活かされていないだけかもしれません。席がどこにあったかより、なぜ異動させられたかのほうが重要です。
- 時間の使い方を確認する。 過去2年間に何をしてきたかを尋ねてください。第一線を外れてもスキルや人脈を磨き続けてきた管理職もいれば、そうでない人もいます。
- 自社の組織構造への警告でもある。 上にも外にも道のない昇進を続ければ、外資系企業の日本オフィスでも同じ問題が生まれます。
- 第一線を外れた社員は慎重に扱う。 退職させる目的で仕事を取り上げることは、パワーハラスメントに当たる可能性があります。話し合いは直接行ってください。
出典
- 俗語辞典および新聞アーカイブにおけるこの言葉の起源に関する記述(北海道新聞のコラム、1977年/日本経済新聞、1978年1月)
- 厚生労働省、パワーハラスメントに関する指針(2020年)における、意図的に仕事を与えないことに関する記述