日本企業の課は、さらに小さな単位である係に分かれることがあり、係長はその一つを率います。係は課の業務のうち特定の仕事を担う数人のスタッフからなります。係長は仕事を割り振って確認し、若手を育て、課長にレポートします。最初の監督職階層であり、伝統的な企業では通常、10年以上の勤続を経て就きます。
厚生労働省の2025年賃金構造基本統計調査では、係長級の平均は45.4歳、勤続17.5年、所定内給与は月額約39万9,000円で、非役職者の平均を約29%上回ります。これに賞与と残業代が加わり、重要なのは残業代です。係長は通常、労働時間規制の適用除外に必要として裁判所が求める権限、処遇、労働時間の裁量を持たないため、残業代が支払われるのが普通です。そのため、係長から課長への昇進は、手取りが減ることのある節目になります。
組織のフラット化でこの階層をなくした会社もあれば、同じ階層をチームリーダーなど別の名称で呼んだり、同様の役割に主任を用いたりする会社もあります。
外資系企業にとってのポイント
- ManagerではなくAssistant ManagerやTeam Leadに相当する。 「Manager」を提示すれば肩書きの上では昇格になり、それが後押しになることもありますが、候補者に部下を管理した経験があるかを確認しましょう。
- 残業代を計算に入れる。 係長の実際の報酬には相当の残業代が含まれています。管理監督者のポジションに移るなら、その分を補わなければ、昇進が減給になってしまいます。
- 平均年齢は意外に高い。 日本の大企業の係長は通常40代です。若手のように聞こえる肩書きを、若手の人材と取り違えないでください。
- 最初のマネージャーとして力を発揮する。 係長は現場に近く、完全な権限がない中での監督に慣れており、成長途上の子会社によく合います。
出典
- 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」2025年、役職別賃金の表(雇用期間の定めのない労働者)。
- 労働基準法第41条。