忘年会は、12月に一年の仕事と苦労を締めくくるための宴会です。部署単位でも、会社全体でもより大規模に開かれ、取引先や仕入先と開く企業も多くあります。1月の新年会も同じ役割を果たし、こちらを代わりに開く企業もあります。いずれも、レストランやホテルでのコース料理と飲み放題による会食という形をとるのが一般的で、経営幹部の挨拶が入ることもよくあります。
この慣習は、消えつつあるというより縮小しつつあります。東京商工リサーチは毎年企業を対象に調査を行っています。2025年12月の約6,200社を対象とした調査では、そのシーズンに忘年会または新年会を開催する企業は57.2%で、コロナ禍以降初めて前年を下回り、コロナ禍前の78.4%を大きく下回りました。開催しない理由の最多は費用で、調査はまた、チームの結束を求める経営側と、夜の時間を自分で選んだ相手と過ごしたい従業員側との意識の差も指摘しています。
忘年会が開かれる場合、それはいまも、最上位の幹部を含むチーム全員が序列を離れて同じ席を囲む、一年で唯一の夜であることが多いのです。
外資系企業にとってのポイント
- 任意の付け足しではなく、会社のイベントとして扱う。 会社が費用を負担しリーダーが主催すれば、メッセージは伝わります。年末の集まりがまったくない日本法人は、社員に投資しない支店のように映りかねません。
- 地域統括のリーダーであれば顔を出す。 12月に短時間でも立ち寄って感謝の言葉を述べるほうが、1月に同じ内容をメールで送るよりはるかに効果があります。
- 日程を守る。 その晩にグローバル会議や締め切りを入れないようにしましょう。日程は通常、数週間前に決まります。
- リスクに注意する。 常識的な時間内に収め、飲酒は任意であることを明確にしましょう。年末の宴席での強要は、ハラスメントの申し立てによく登場します。
- 12月入社者を招く。 12月に入社したシニア人材は、最初の1か月の会議よりも忘年会で多くの人と知り合えます。
出典
- 東京商工リサーチ「忘年会・新年会」に関するアンケート調査(2025年12月1日〜8日実施、2025年12月17日公表)。